病気[凌遊飛様より]



 綺麗な三日月と星が輝く空・・・
 神子と八葉は疲れた身体を休めるために宿に入った。
 その直後に、九郎は望美に呼び止められた。
「弁慶が風邪?」
「はっ・・・はい・・・そうみたいです。」
 後もう少しで勝浦だと言うところなのに、弁慶が風邪を引いた。
 ・・・らしい・・・今、目の前にいる望美の話しなので確信はない・・・
 だって、あの弁慶だぞ!?風邪を引いたところなんて、俺ですら見たことのない弁慶 が風邪?疑うだろう・・・策士だし・・・
「白龍が大きくなってからは男性陣全員で一つの部屋で寝てるでしょ?」
「あぁ・・・そうだな?」
「白龍にうつしたら駄目だからって、今日は離れに泊まるそうなんですが・・・」
 白龍にうつしたら駄目って・・・俺らにはいいのかよ・・・それよりも、そもそも白 龍は風邪を引くのか?
「九郎さん?」
「あぁ・・・何?」
「だから・・・九郎さんは弁慶さんの看病してください。」
「はい?・・・」
 望美は何て言ったんだ?・・・ちょっと待てよ、何かおかしくないか?何で俺?
「私と朔、白龍はうつしたら駄目だからって、近寄らせてもくれないし・・・」
「景時や譲の方が看病上手いと思うんだけど・・・」
 ほらあの二人は何故なんだか分からんが家事が異常に上手いし・・・趣味は?何て聞 いたら家事だ。って答えそうだろ・・・
「・・・でも、一番仲いいのは九郎さんでしょ?」
 だからって・・・何で俺・・・
 二人っきりなんかしたら俺・・・大丈夫か?いろんな意味で・・・無理だろう・・・
「子供じゃないんだから、一人ででも大丈夫なんじゃ・・・」
「駄目です。」
「やっぱり?」
「はい。宜しくお願いしますよ。」
 そう、いいたい事を言って、そそくさと望美は自室へと向かった。

「弁慶大丈夫か?」
「九郎!!?」
 九郎は覚悟を決めて部屋に入ると、弁慶は驚きながらも少しだるそうに身体を起こそ うとした。
「起きなくていい。・・・大丈夫か?」
「えぇ・・・たぶん疲れが溜まっているだけだとは思うんですが・・・」
「そうか・・・」
 気まずそうに九郎は弁慶の足元に腰を落とした・・・
「どうしたんですか?様子見にですか?」
「望美に看病して来いと言われてなっ・・・」
「そうですか・・・」
 少し恥ずかしそうに言う九郎を見た弁慶は微笑んだ。
 一秒がこんなにも長いのか・・・っと思えるぐらいの静寂の間がその部屋を包んでい く・・・
 先に口を開いたのは弁慶だった・・・
「九郎・・・水を持ってきて欲しいのですが・・・」
「・・・あぁ・・・分かった・・・」
 九郎はそそくさと部屋を出て行く・・・
 あぁ・・・大丈夫か俺・・・さっきから、『自制心・理性』っと言った単語が頭の中 を過っていく・・・
 だって・・・八葉に選ばれてからというもの忙しすぎて、ご無沙汰だったんだ・・・ たとえ弁慶の調子が悪いって分かっていても、俺・・・何するかわかんない。
 そんな事を考えている間に、九郎は水を持ち離れまで戻ってきた。
「弁慶・・・持って来たぞ。」
 九郎は弁慶の前に冷えた水の入った器を差し出す。
 伏せていた弁慶は、“ニッコリ”っと笑んだ。
「飲ませてください。」
「わっ・・・分かった・・・ほら、身体起こして・・・」
 深く考えないように軽く返す九郎・・・だが、
 ありえないぐらいニコニコ笑む弁慶・・・
「九郎・・・」
 何で俺はこんなにも戸惑っているんだろうか・・・
 あぁ・・・なぜ目の前にいる弁慶がこんなにも色っぽいんだろうか・・・
「・・・ねっ・・・」
 くそっ・・・所詮、俺の理性なんてこんなもんだよ・・・
「止まらなくなっても知らないからなっ」
 さすがに雰囲気を読んだ九郎は、そう溜息混じりに水を自らの口に含み、そして、弁 慶の口を軽く開かせ、口付け・・・そして注ぎ込んだ・・・
「・・・ふぅっ・・・弁っ・・・慶・・・」
 注ぎこまれた水を全て飲み干した弁慶は、もっと水分を欲しがるように九郎の口内に 舌を絡ませる。
「弁慶・・・」
 困ったような顔をしながら弁慶を見つめる九郎・・・
「久しぶりに二人きりになっているのですよ?・・・何もしなくても良いんですか?」
「だっ・・・風邪気味の奴にそんな事できない・・・」
「僕がして欲しいと言っても?」
「弁慶・・・」
 九郎はその言葉を聞いたらもう止められなくなり、弁慶の耳元に顔を埋めた。
「ふっ・・・」
 九郎は弁慶の耳を舌でもてあそびながら、下へと舌を這わせた・・・
 弁慶の胸元に実っている果実を口に含み舌の上で転がせる、もう片方は指で軽く嬲り 続ける。
「くろぅ・・・」
 それだけの愛撫だけでだんだんと、自らを主張し始めている弁慶・・・その速さが行 為が久しぶりである事を示している・・・
「弁慶・・・」
 弁慶の喘ぎをかき消すかのように九郎は、口づける・・・
 そうしながらも、胸を愛撫し続けもう片方の手で苦しそうな弁慶を攻め立てている。
「ふぇっ・・・んっ・・・」
「ごめ・・・」
 押さえきれなくなっている九郎は、自らの熱と弁慶の熱を同時に扱いていく・・・
 先走りの蜜を指に絡めた九郎は、弁慶の秘部に押し込む・・・
 久しぶりだったために、弁慶のソコはきつくなっていた。
「あぁ・・・」
 それでも、必死で受け入れようとする弁慶。
「まだ痛いよなっ・・・」
 首をブンブンッっと横に振る弁慶。九郎はそんな弁慶に申し訳なさそうにも笑みを浮 べた。
「ここ・・・気持ちいい?」
 丹念に秘部をほぐしていく・・・クチュクチュっと部屋に響く頃にはもう、弁慶は三 本も飲み込んでいた。
「気持ち・・・いい・・・だっ・・・だからぁっ・・・」
「だから?」
「九郎がっ、欲しいっ・・・んっ」
 弁慶を気遣いながらゆっくりと指を抜くと、それよりも熱を帯びたものを添えた・・ ・
「早く・・・」
 気を使っていたつもりの九郎だったが、弁慶にとっては焦らされているだけで、要求 をしてきた。
 それを聞いた九郎は我慢がきかず、一気に弁慶を突き上げた。
「あああああぁぁぁっ・・・・」
 二人は一気に達し、弁慶は意識を手放した。そして、九郎もまた、満足し眠りについ た。
 気付いた時にはもう明け方で・・・
「ごめん・・・久しぶりなのに・・・」
「何、誤るんですか?誘ったのは僕でしょ?」
 九郎の胸元に身を寄せる弁慶。
「でも、風邪気味なのに・・・」
「風邪気味?」
「そうだろ?」
 弁慶は、企み通りに進んで満足しているような顔をしている・・・
「何の事です?僕は“疲れがたまっている”っといったんですよ?」
「!!」
 弁慶のその言葉に驚く九郎・・・
「だって望美が!」
「もし風邪なら・・・っとは言いましたけどね。」
「!!!!!!!!」
「気持ちよかったですよ。」
 ニコニコとそういわれても、何か何処か負けた気がしてならない九郎でした。












コメント・・・
弁慶が白い!!・・・っと思ってたら最後で黒かった。・・・っと思ってくれたら幸いです。
私が書くとどうしても受け側が乙女になるので、この作品がちゃんとそう見れるのか不安です。
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送